あの日から6年が過ぎました。
一緒に過ごせることが当たり前だと思っていた友達や作業所の仲間たち。戻ってきた人もいますが、もう戻らないと決めた人もいて、考え方は本当にそれぞれ。それぞれの道を歩み始めています。震災がなければ出会わなかった方との新しい出会いも沢山あります。感謝することも沢山あります。
でもあの頃は良かったなぁと、考えなければいいのに…ふと考えてしまうことがあります。悲しいと思うのは放射能による汚染ももちろんですが、避難によって引き裂かれた人と人とのつながりなのです。
南相馬市には3つの区がありますが、一番南に位置する小高区が、ようやく昨年の7月に避難指示が解除されました。解除されたものの、もう6年もたてば避難先での暮らしがあり仕事があり、子どもたちは転校先の学校に友達が出来ています。戻ったのは、お年寄りがほどんどです。
そんな中、4月から小高区の元々の場所で、小学校、中学校、高校が再スタートします。どれだけの子どもたちが戻るのかは分かりませんが、‘子どものもつ力‘は大きいです。高校生は小高区の一人暮らしのお年寄りを定期的に訪ねるプロジェクトを始めました。
今 ひっそり静かな小高区にも、子ども達の笑い声がこだまする日が来るのを期待しています。
そして皆さんもぜひ福島、そして南相馬市に遊びにいらしてくださいね。
皆さんが来てくださることで、また活気が生まれると思います。
いつも皆さんがあたたかい想いを寄せてくださっていることにあらためて感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
えんどう豆のデッキの下に、こぼれた種からなったチンゲン菜の 菜の花が咲きました。